塾のこと、指導歴のことなどをよく聞かれるので、
ここはもう、塾の始まりのことを書こうと思う。
二重まる学習塾は、2001年3月にスタートした塾だ。
場所は福井県坂井市三国町。
駅ビルの4階だ。
当時の京福電鉄、今は名前が変わりえちぜん鉄道の三国駅ビル、
そこの4階の空きテナントを借りて、塾の教室にした。
パッと見、駅ビスは誰もが3階建てだという見た目なんだけど、
4階にも20畳ほどの部屋があり、その小さな1室を借りたわけだ。
多分20畳ほどの大きさがあったと思う。
生徒用の机は、当初は会議室なんかによくある横幅180cmの長い机だ。
そこに2人の生徒を座らせるわけだから、たとえば片方の子が消しゴムを使うと、
当然揺れるわけだ。
そのせいもあり、体験入学に来た子が1回で辞めてしまったこともあった。
一番の思い出は、最初の授業だ。
よし、今日から塾の授業スタートだ!という日。
塾は駅ビルの4階だったため、1階には駅利用者が行き来している。
階段を上がって4階まで行くわけだけど、
ガラの悪い高校生が階段なんかに座っていたりする。
そんな塾、行きたくないでしょ?
ということで僕の最初の仕事は、そうしたガラの悪い高校生を、
移動させることであった。
説明し移動を促すものの、移動しない。
再度説明するけど、移動しない。
この繰り返し。
ちなみに高校生は2人組で、1人は女子だ。
大人をおちょくったような態度全開だ。
こうした言い合は熱を帯び、僕の言葉も強くなる。
そうすると、道徳的に発してはいけない言葉を僕が発したとかで、
警察を呼ぶぞ!と高校生が言い出した。
こういう時に警察を呼ぶのは僕は好きではない。
その理由は、
お前らみたいなクソガキが社会インフラを無駄に使うな!
という考えがあるからだ。
ただ、この時は塾をオープンさせる初回の授業。
僕は警察を呼ぶことにした。
で、ほどなくして警察が登場するんだけど、
僕の妻は警察でも仕事をしている。
そして僕の実家は旅館をしており、忘年会などでも警察の方が利用してくれていた。
何より、苗字が間宮だから、警察の中でも僕の名前で、
どこのだれか気づいてしまう人も少なくない。
警察のおかげで駅ビルの治安は保たれたわけだが、
初回授業の前、かなり精神的す捉え姿まる幕開けだったわけだ。
なつかしい。