大学入試は、一般入試と推薦入試の2つに大きく分けることが出来ます。当塾はそのうち推薦入試の指導を行っていますが、ここでは一般入試についても触れ、どの入試方式で大学を目指すべきかの参考にして頂きたいと考えます。
私立大学の入試方式の1つに、共通テスト利用型というものがあります。これは1月中旬に行われた共通テストの得点によって合否が決まるものです。受験者本人が共通テストの点数を知ることが出来るのは4月以降になりますが、大学側は出願が合った受験者の得点を、共通テストを実施している独立行政法人大学入試センターに問い合わせ、 点数を調べることが出来ます。
受験者側のメリットは、まず受験料が安いことにあります。私立大学の通常の受験料は35000円ほどですが、この共通テスト利用は15000円というところが主流となっています。次のメリットはわざわざ受験に行かなくても良い点にあります。合否は1月中旬に受験した共通テストの結果を元に判断されますから、受験生は受験料を支払い出願だけすればよいことになります。最後は私立大学の対策をしなくて良い点にあります。国公立大学が第一志望である場合、私立大学の対策をする時間は惜しいものです。しかし共通テスト利用型の場合はその必要がなくなるため、国公立大学の対策に集中できるのです。
国公立大学の試験日程は、前期と後期の大きく2つに分かれます。受験生は前期日程の中から1校、後期日程の中から1校を選択し、2つの大学を受験するのが一般的です。
しかし、中には中期日程という制度を設けている大学があります。この中期日程はその名の通り前期日程と中期日程のあいだに行われます。したがって、国公立大学は前期・中期・後期かた1つずつ、合計3校に出願することが可能だといえます。
しかしながら注意点があります。たとえば前期試験で受験した大学に合格したとします。この場合、合格した大学に入学手続きをせずに後期試験で別の国公立大学を受験したとすると、前期試験で合格した大学へは入学できないことになります。また前期試験で合格した大学へ入学の手続きを済ませると、後期試験は合格の対象外となります。
また中期日程というものもありますが、これは公立大学のみが実施しています。前期試験に合格した場合はこの中期日程に出願した大学を受験しないのが普通ですから、後期試験と同じように考えればよいでしょう。しかし、前期試験に不合格になった場合はどうなるのか?その場合は中期日程と後期日程の両方を受験することが出来るのです。もしかりに2つとも合格した場合には、入学を希望する大学を1つ選択することができます。