国際教養大学(AIU)は秋田県にある公立の大学です。その最たる特徴は、国際色の豊かさにあるといえます。1年時には全員が国際寮で生活し、授業はすべて英語、さらには2年次か3年次には学生全員が留学をいたします。この留学に関しては、国際教養大学に支払う学費が、留学先の大学の学費に充てられるなど、留学のしやすさは日本一といえるでしょう。
■住所
〒010ー1292 秋田市雄和椿川字奥椿岱
アクセス
秋田駅➔JR(15分)➔和田駅➔バス(12分)➔国際教養大学
■国際教養大学の入試制度
国際教養大学には多種多様な入試制度があります。社会人入試や編入試験を除き、現役生や浪人生が受験できる推薦入試は6つの種類があります。ここではまずそれら6つの入試を分類し、その後それぞれについて詳しく説明致しますが、秋田県内の高校に通っている生徒のみが受験できるものや、現役生の実が受験できるものなどがありますので、出願可能な者をまずはチェックすると良いでしょう。
■4月入学
1.グローバル・セミナー入試
2.グローバル・ワークショップ入試
3.学校推薦型入試
4.総合選抜型入試Ⅰ
■9月入学
1.ギャップ・イヤー入試
2.総合型入試Ⅱ
■グローバル・セミナー入試
この入試は秋田県の高校に通う現役の高校生のみが対象になります。試験内容は、国際教養大学が主催するグローバルセミナーに参加した生徒のみが対象になります。このグローバルセミナーとは、2泊3日の日程で行われ、英語や日本語での講義を受講し、2つのレポートを提出することになります。合否はその際提出したレポート、面接、出願時に提出する提出書類等で判断されます。
最も重視されるのはグローバルセミナーで提出するレポートになりますが、これは日頃から小論文など、文章力や表現力を磨いておく必要があることは言うまでもありません。レポートというと受講した内容のあらすじになってしまうものもよく見かけますが、自ら抱いていた問題意識などとつなげ、受講した講義内容とつなぎ合わせ、論文形式のものを作り上げると良いでしょう。セミナーはあくまできっかけにすぎないのです。
■グローバル・ワークショップ入試
この入試は原石性だけではなく浪人生も出願が可能で、全国どこに住んでいても出願することが出来るものになっています。試験内容ですが、まずは国際教養大学において開催されるグローバルワークショップに参加しなければなりません。参加者の実が出願出来、合否はその際のプレゼンやディスカッションといった活動内容、面接、出願時に提出する提出書類等で判断されます。
最も重視されるのはグローバルワークショップでの活動、つまりはプレゼンやディスカッションの様子であるといえます。プレゼンテーションに関しては表現力が、ディスカッションに関してはコミュニケーション能力等が必要になり、ある程度そうした資質を持つ生徒が多く受験することになるでしょう。しかしながらどう立ち振る舞えばよいかといったことは、ある程度の訓練でも養うことが出来、そうした練習を積んでくる生徒の少なくありません。
■学校推薦型選抜
国公立大学では学校推薦型選抜が行われており、国際教養大学でも同様の推薦制度があります。この学校推薦型選抜では全国どこに住んでいても出願できますが、学校長の推薦が必要で、浪人生でも出願可能です。
試験内容に関しては英語の作文と面接となり、それらに加えて事前提出書類が合否の判断材料となります。英作文や面接対策に受験生は多くの力を注ぐかと思いますが、その内容は総合型選抜やギャップイヤーと同じですので、詳細は後述いたします。
■総合型入試Ⅰ・Ⅱ
この総合型入試は、全国どこに住んでいても出願可能で、浪人生も出願できます。 試験内容は英作文と面接が中心となり、詳細は後述いたします。
■ギャップ・イヤー入試
このギャップ・イヤー入試の特徴は何といっても、4月から大学に入学する9月までの間、どんな活動をするのかを書類に記し、さらにはプレゼンテーションでその活動内容について詳しく発表することです。
実際の試験では、①ギャップ・イヤー活動内容を含む事前提出書類、②英作の試験、③プレゼンを含む面接、これら3つで合否を決めることになります。
■国際教養大学の英語作文
国際教養大学の推薦入試の中で、学校推薦、総合型選抜、ギャップイヤー入試では英作文が課せられます。主な内容は物語のような英文が与えられ、それに関して自分はどう考えたか、それに関する論述を英語で行うものとなります。
エッセイを英語で書くわけですから、適切な作法に基づいているか、適切な文法や正しい単語が用いられているかといったことが重要であることは言うまでもありません。
しかしながらそれ以上に問われることは、やはり内容です。表面的な定型文で文字数を稼ごうとするような姿勢では、決して合格には至りません。 YoutubeなどではAIU生がどのような英作文を書いたら良いか、解説をしている動画も多くみられます。確かに英作文の作法を知らぬ受験生にとっては、そうした動画は有益化だと思います。
受験生に求められることは、そうした動画で最低限のことを身につけたうえで、どのような発想を持っているのか、それを英作文で書き表せるか、そうした力を養っていくことだといえます。したがって、英検対策のような定型句で文字数を稼ぐといったことや、いわゆる英語だけが出来るセミリンガルの状態に陥ってしまっている受験生は、内容の面で不安が残ります。そのためには豊かで深い発想力が求められ、面接のことなどを合わせて考えれば、やはり日本語小論文を学習する姿勢が求められるでしょう。
■国際教養大学の面接
国際教養大学の面接では、日本語での質問のみならず、英語での質問も行われます。どちらの質問も、深く鋭い突込みというのはあまりありません。しかしながら、面接の中では1つ2つ、核心を突くような質問が投げかけられるとお考え下さい。ふわりとして質問が多い中で、突然投げかけられる刃のような質問への返答が、面接の得点を大きく左右すると考えてもよいでしょう。
まず英語での質問に関してですが、投げかけられる英語はそれほど難しいものではなく、質問内容も自分に関することや、英作文に関することですから、ある程度の対策や準備は可能です。
日本語でも質問に関してですが、ふわりとした、受験生の思考の深さを探るような質問が投げかけられます。志望理由書などの事前提出書類の内容からも確かに聞かれますが、こちらは深いところまで掘り下げられるというよりは、そもそも論に重点が置かれているようなイメージで対策すると良いでしょう。
この面接に関しても英語同様、質問に対して返答できれば良い、定型句で返答するというような姿勢では、国際教養大学は評価をしてくれないと考えるべきです。受験者一人ひとりの視野の広さと思考の深さが探られますので、批判的思考を含めた多角的な視点を持ち、論理的な返答だけではなく時には感情的な返答も交えながら、自分はどんな人物であるかをぶつけると良いでしょう。
■二重まるの国際教養大学対策
国際教養大学を受験する生徒が身につけねばならぬものは、大学が推しているのはリベラルアーツであるということを踏まえた上で、広い視野と深い思考をそなえることです。そう聞いてもピンとこない方が多いことは承知していますが、どう考えても最も重要なことはそれだと思うのです。
いわゆる傾向に沿った対策を施し、表面上取り繕うことさえすれば、合格出来てしまう大学は数多く存在します。しかしながら国際教養大学は受験生の本質を見抜こうとしてきますので、広い視野と深い思考を備えぬまま、英語やプレゼン、面接などの対策をしたとしても、合格する気はしません。
特に英作文においても英語が出来るというだけではなく、どれだか深い考えを持っているかを表現する必要があります。当塾では私の教え子であり、国際教養大学に通う生徒が、この英語の指導に当たります。
■まとめ
①国際教養大学の推薦入試は6つの種類がある。
②英作文が必要か否か、4月入学化9月入学かなど、違いを見極めよう。
③国際教養大学が推しているのはリベラルアーツである。
④英作文は英語が出来るだけでは厳しく、思考力が重要。
⑤英作や面接の対策では、思考力育成のために小論文の取り組みが欠かせない。
⑥プレゼンらディスカッション対策も重要で、発信力だけがあっても不十分。
⑦二重まるでは国際教養大合格者が英語を指導してくれる!
■二重まるを選ぶ5つの理由
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②指導時間に制限がないため、複数の大学を受験する生徒も安心です。
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