■グローバル入試
英検準1級などのCEFR B1以上の英語資格が必要なグローバル入試Ⅰより、英検2級などが必要なCEFR B2の出願者が多くなっています。またここで述べておきたいことは、たとえ英検準1級を持っていてもグローバル入試Ⅰではなく、グローバル入試Ⅱを受験する生徒もいるということです。
グローバル入試Ⅰの一次試験は英語などの試験ではなく口頭試問なのですが、そこで問われることは国際情勢に関連したことに関して、英語でやり取りせねばなりません。この点のハードルが高いと感じ、グローバル入試Ⅱを受験する生徒もいるのです。
グローバル入試Ⅱに関しては、国際学部が3.38倍と最も倍率が高く、次いで法学部が2.40倍、総合政策学部は2.29倍、社会学部が2.13倍となっています。この倍率に関してですが、国際学部は元々人気があり高倍率になるのも納得です。総合政策学部も最近は人気があり、難易度は上がっています。そして最近は全国的に人気が低下し、特に関学の場合はキャンパスが異なる教育学部でも倍率は1.71倍と高くなっています。
■総合型選抜
試験が小論文のみとなり、併願が可能なのが総合型選抜です。実際に受験者もグローバル入試の2倍となっていることからも、受験生に人気がある入試制度であるといえます。
ここで注目すべき点は教育学部です。教育学部には3つのコースがありますが、いずれも合格者は1名しか出ておらず、倍率はかなり高いものになっています。関学の教育学部は穴場であると謳っている塾もありますが、現実はそうではありません。
■学部特別選抜
出願資格が学部ごとに異なり、中には英語資格なくても出願可能な学部もあるのが、この学部特別選抜です。英語資格に加えて何らかの活動実績がある生徒は、この制度を利用すると良いでしょう。そうすることで、英語資格だけでなくその活動実績などが評価され、グローバル入試などに比べ合格しやすくなるのです。
例えば教育学部などでは生徒会に所属していた生徒に出願資格が与えられます。しかしながら一次試験では、英語や小論文の筆記試験がありますから、やはりそれなりに高い英語力や小論文の力は必要になります。
■アドミッション・オフィス入試
出願資格がCEFR B1とグローバル入試などと同じであり、講義受講審査や三次試験まであるのがこのアドミッション・オフィス入試です。初めて行われた入試で試験内容も複雑ですから、あまり多くの受験生は集まりませんでした。その上、倍率もまぁまぁ高いので、この入試を受験する意味や価値は、あまり高くないと感じます。
■文化芸術・ボランティア選抜